KEMA Column
海水浴場が1割減った夏。アクティブ派の新常識と、髪を守る準備
「今年の夏、海に行く?」——この何気ない問いへの答えが、いま静かに変わりつつあります。全国の海水浴場はこの10年で約1割減り、今年も「暑すぎる夏」を理由に開設を見送る浜が相次ぎました。それでも、外で思いきり遊びたい。汗をかきたい。夏らしいことがしたい。そんなアクティブ派のために、今回はデータで見る夏の変化から、海に行く前の準備、海以外の遊び場の選び方、そして遊んだ日の夜に髪と頭皮を立て直す習慣まで。猛暑時代の夏を、あきらめずに楽しむための新常識をまとめました。
東京の夏は、データで見ても「別物」になった
「昔より夏が暑くなった」は、もはや体感の話ではありません。東京(千代田区)で最高気温35℃以上の「猛暑日」を数えると、1980年代は10年間の合計でわずか9日でした。それが2023年は22日、2024年は20日、そして2025年はひと夏だけで29日と過去最多を更新。かつて10年かけても届かなかった日数を、いまは1シーズンで軽々と超えていきます。
気象庁の統計でも、2025年夏(6〜8月)の日本の平均気温は平年を2.36℃上回り、1898年の統計開始以来もっとも暑い夏となりました。数十年前の感覚のまま「夏は昼間に外で遊ぶもの」と考えると、体にも髪にも想像以上の負担がかかる。まずこの前提のアップデートが、猛暑時代の遊び方の出発点です。
海水浴場が、静かに減っている
その暑さは、夏の代名詞だった「海水浴」のあり方まで変えはじめています。全国の海水浴場は2016年の1,111か所から2025年には966か所へと、約1割減少しました。理由は複合的です。砂浜に長時間いること自体が危険なほどの酷暑、監視員やライフセーバーの人手不足、そして物価高による運営コストの上昇。「客離れが激しく、赤字が膨らむばかり。運営を続けるのは無理」——今年の開設を見送ったある海水浴場の運営者の言葉は、多くの浜の現実を代弁しています。
さらに深刻なのが、「砂浜そのものが狭くなっている」という現象です。首都圏屈指の人気エリアである千葉・九十九里浜では、海岸侵食によって砂浜が後退し——場所によっては海岸線が最大約90メートルも内陸へ——遊べる浜の幅が年々細っています。その結果、あれほど賑わった九十九里でも、今年の開設を見送る海水浴場が出ているのです。同じ理由での海開き断念は九十九里だけではなく、秋田県の出戸浜海水浴場も今年、砂浜が狭まり遊泳事故につながりかねないとして開設を見送りました。ダム建設などで川から海へ運ばれる砂が減ったところへ、温暖化による海面上昇が追い打ちをかける。研究者の予測では、2100年までに日本の砂浜の6割以上が失われるおそれさえあるといいます。
実際、大阪府のある海水浴場では、2016年に約10万人いた来場者が2025年には約3万人まで減少。ピーク時に20万人を集めた隣の浜は、今年ついに開設そのものを取りやめました。日焼けを避けたい意識の高まりも重なり、「夏=海」という方程式は、少しずつ書き換えられているのです。
それでも海へ行くなら——出かける前の「準備」で一日が決まる
もちろん、海の魅力が消えたわけではありません。ただ、猛暑時代の海遊びは「準備の質」がそのまま一日の質になります。まず出発前に、目的地の海水浴場が今年開設されているかを必ず確認すること。昨年まで泳げた浜が今年は開設されない、というケースが現実に増えています。時間帯は、日差しと砂の温度がピークに達する11時〜15時を避け、午前の早い時間か夕方へ。こまめな水分補給と日陰の確保は、もはや説明不要の必須事項です。
そして意外と見落とされがちなのが、髪の準備です。乾いた髪のまま海に入ると、スポンジが水を吸うように塩水を一気に吸い込んでしまいます。浜に着いたらまずシャワーの真水で髪を濡らしておく。毛先にヘアオイルをなじませて薄いヴェールをつくり、まとめ髪にして帽子をかぶる。この3分の仕込みだけで、塩と紫外線のダメージは大きく変わります。バッグにはオイルの小瓶と粗めのコーム、タオルを。日焼け止めと同じ感覚で、髪の防御も「出発前」に済ませておくのが正解です。
「第二の水辺」を持っておく——プール・川という選択肢
海が遠くなったぶん、存在感を増しているのが海以外の水辺です。屋内プールは天候と紫外線の影響を受けにくく、猛暑日でも計画が崩れない安定感が魅力。都市部では夕方以降に涼みながら過ごせるナイトプールも定着してきました。そしてアクティブ派にこそ勧めたいのが、川遊びです。木陰の多い渓流は都心より体感温度がぐっと低く、水温も海より涼しい。泳ぐ、飛び込む、沢を歩くと、運動量も十分です。ただし川は天候による増水など海とは違うリスクがあるため、管理された河原やキャンプ場を選び、天気予報の確認は入念に。
髪の観点でひとつ補足すると、プールの塩素は海水の塩分と同じくらい髪のタンパク質と脂質を傷めます。対策は海と同じで、「入る前に真水で濡らし、オイルで守り、上がったらすぐ真水ですすぐ」。水辺が変わっても、髪を守る原則は変わりません。
時間帯をずらす——朝と夜が、夏の新しいゴールデンタイム
場所を変えるだけでなく、時間をずらすのも猛暑時代の賢い遊び方です。日の出直後の公園は、真夏でも空気がまだ軽く、ランニングやテニスも心地よくこなせます。いま韓国発のランニングブームが日本でも広がっていますが、ソウルのランナーたちも真夏は早朝と夜に走るのが基本。日中は室内で過ごし、日が傾いてから漢江(ハンガン)の川辺に集まってピクニックやランニングを楽しむ——そんな「夜型の外遊び」は、猛暑の夏を楽しむ知恵として学ぶところが多いスタイルです。
日本でも、夕方からのビアガーデンや夜市、ナイトプール、夜の水族館など、涼しい時間帯のレジャーは年々充実しています。「昼間に無理をしない」ことは、夏をあきらめることではなく、快適な時間帯に活動を集中させるという戦略なのです。
屋内でも「アクティブ」はあきらめない
それでも危険な暑さの日は、無理せず屋内へ。幸い、いまは「涼みながら体を動かせる場所」が驚くほど増えました。ボルダリングジムは初心者でも1回で全身を使い切れますし、屋内型のスポーツ施設ではトランポリンからアーチェリー、卓球まで一か所で楽しめます。猛暑が続いた昨年以降、映画館やミュージアムを含む屋内レジャー全体の需要が伸びており、「避暑」はいまや消費のキーワード。選択肢は探せば探すほど見つかります。
ここで髪の話をひとつ。屋内でも、思いきり体を動かせば頭皮は大量の汗をかきます。汗そのものは無臭に近いのですが、皮脂と混ざって時間が経つと、ベタつきやニオイ、毛穴詰まりの原因に。「外じゃないから大丈夫」ではなく、汗をかいた日はその日のうちに頭皮まできちんと洗う。これが夏のアクティブ派の鉄則です。
遊んだ日の夜に——汗・皮脂・紫外線をリセットする習慣
海でも、川でも、ジムでも。アクティブに過ごした日の夜にすべきことは共通しています。それは、髪と頭皮を「その日のうちに」ニュートラルな状態へ戻すことです。汗と皮脂と日焼け止めが混ざった頭皮は、頭皮用シャンプーですっきりと、しかし必要なうるおいは残して洗う。紫外線と塩素にさらされた髪には、洗い流さないトリートメントで水分と油分を補い、ドライヤーでしっかり乾かして密封する。
大切なのは、これを特別な「ダメージケア」ではなく、歯磨きと同じ「習慣」にしてしまうこと。ダメージは1日では現れません。夏の終わりに髪がボロボロになる人とならない人の差は、遊んだ夜の10分を積み重ねたかどうか。それだけなのです。
夏のアクティブ派に。KEMAの人気アイテム

KEMA スカルプシャンプー
汗と皮脂をすっきり洗いながら、必要なうるおいはキープ。ライトミントの爽快感が、遊び切った日の頭皮をリセット。
¥9,020 (税込)

KEMA ペンタSオイル
ベタつかない天然オイルが髪に薄いヴェールをつくる。海・プールに入る前の仕込みにも、仕上げのツヤ出しにも。
¥5,940 (税込)

KEMA リーブインバーム
軽やかな洗い流さないトリートメント。遊んだ夜のアウトバスケアに。パサつきを整え、翌朝の髪を軽くまとめる。
¥5,500 (税込)
KEMAが受け継ぐ、韓国の美意識
猛暑の夏を楽しむコツは、暑さと闘うことではなく、暑さとの「均衡」を見つけることにあります。場所をずらし、時間をずらし、準備で守り、夜に立て直す。それはKEMAが掲げる「秩序・均衡・調和」の哲学と、そのまま重なる考え方です。韓国では、遊びを我慢するのではなく、遊んだあとに肌と髪を元へ戻すケアまでを一日のうちに組み込む人が少なくありません。先進のリポソーム技術で補修成分を髪の最深部へ届けるKEMAのヘアケアは、そんな「楽しんだぶんだけ、整える」夏の習慣のためにあります。海が遠くなっても、夏はまだ、こんなにも遊べる。準備を整えて、今年の夏を最後まで楽しみ切ってください。