KEMA Column
韓国ヘアカラー2026と「レイヤーカット」──あか抜けは"軽さ・動き・ツヤ"で決まる
「韓国の人は、どうしてあんなにあか抜けて見えるんだろう」。髪型もカラーも、ことさら派手というわけではないのに、どこか洗練されて見える——。その理由を一言でいえば、2026年の韓国ヘアが追いかけているのが「軽さ」「動き」「ツヤ」という、引き算のおしゃれだからです。今回のコラムでは、いま韓国で支持されているレイヤーカット(ハッシュカットの流れ)と2026年のヘアカラー、そして韓国式の"水光髪ルーティン"まで、あか抜けの正体を女性・メンズの両方の視点からひもといていきます。
2026年、韓国ヘアの主役は「レイヤーカット」
2026年春夏のトレンドを現役美容師159名に尋ねた調査でも、上位を占めたのはレイヤースタイルでした。顔まわりだけでなく全体に動きを出す「ハイレイヤー」、結べる長さを残した「レイヤーボブ」、そして韓国発のハッシュカットやウルフカットといった、レイヤー系のスタイルが軒並み人気を集めています。共通しているのは、毛先や顔まわりに段差(レイヤー)を入れることで生まれる、空気を含んだような軽やかさと動きです。
なかでも急浮上しているのがハッシュカット(Hush Cut)。トップにふんわりとした丸みを残し、襟足に向かってくびれをつくる、いわば"大人っぽい韓国風ウルフ"です。最大の特徴は、上の髪の短さが顔まわりにポイントとして落ちてくるように計算されていること。頬や顎のラインに沿って動く毛束が影をつくり、自然な小顔効果まで生んでくれます。レイヤーを入れる位置と量を調整すれば骨格やファッションの系統を問わず似合わせられるのも、ここまで支持が広がった理由です。
レイヤーカットがこれほど支持される背景には、「巻かなくても決まる」という気軽さがあります。段が入っているぶん、乾かすだけで自然と毛先が動き、こなれた印象に仕上がる。忙しい朝でも手をかけすぎずにきれいに見える——この"頑張りすぎないのに整って見える"感覚こそ、いまの韓国ヘアの核心です。
削ぎすぎない、という選択──"ほどよい重さ"を残す
ここ数年のレイヤーで一度は語られた「軽さ」と、2026年の「軽さ」には、実は微妙な違いがあります。かつてのウルフカットが、毛量をしっかり削いでシャープな動きを出すものだったのに対し、いまのトレンドは削ぎすぎず、ほどよい重さを残す方向へと寄っています。毛先がスカスカに薄くなってしまうと、動きは出ても髪がパサついて見え、かえって疲れた印象になりがち。そこで、根元から毛先までの"密度"をある程度残したまま、必要なところにだけレイヤーを入れて動きをつくる——この引き算のさじ加減が、洗練の分かれ目になっています。
つまり2026年のレイヤーカットは、カットの技術だけで完結するものではありません。ほどよい重さを残した髪が美しく動くためには、一本一本がうるおいを含み、表面が整っていることが前提になります。乾燥してまとまりを失った髪では、せっかくのレイヤーも"広がり"にしか見えない。カットとケアは、ここで一本の線でつながっています。
メンズの韓国ヘアは「レイヤー × ダウンパーマ」へ
この流れは、女性だけのものではありません。2026年の韓国メンズヘアもまた、レイヤーを効かせた軽やかなスタイルが中心です。前髪や襟足、サイドに細かな段差を入れ、毛先に動きと束感を出す。かっちり固めるのではなく、空気を含ませてラフに整える質感が好まれています。キーワードは「清潔感」と「エフォートレス(抜け感)」。韓国のアイドルや俳優が見せる、額や眉に自然にかかるエアリーなフリンジ(前髪)も、このレイヤー発想から生まれたものです。
そしていま韓国メンズの定番になっているのがダウンパーマです。襟足や後頭部のハチまわりなど、膨らみやすい部分にだけピンポイントでかけ、シルエットをキュッとコンパクトに締める技術。トップのふんわり感が際立ち、骨格補正の効果もあるため、王道のセンターパートが「ショートからミディアムへ」と長めにシフトしている今、長さを伸ばしても重たく見えない支えになっています。膨らむところは抑え、動かすところは軽く——これもまた、レイヤーと同じ"重さの置き場所"の発想です。
カラーの面では、メンズはダークトーンをベースにしつつ、ほんのり温かみのあるブラウンを忍ばせるのがいまの気分。重くなりすぎず、それでいて清潔感のある"あか抜け"が完成します。男性の場合、髪が短いぶん毛先のパサつきや広がりがそのまま印象に出やすいため、ツヤと束感を保つ仕上げのケアが、女性以上に効いてきます。スタイリング剤で動きをつける前に、髪そのものの質感を整えておくことが、メンズのあか抜けの近道です。
2026年の韓国ヘアカラーは「ウォームトーン」へ
カラーのトレンドも、2026年ははっきりとした転換点を迎えています。これまで人気だったダークな寒色(ブルベ系)から、ほんのり温かみのあるウォームトーンへとシフト。オレンジベージュ、ハニーブラウン、テラコッタといった温度を感じる色が並び、肌なじみがよく、表情をやわらかく見せてくれるのが魅力です。
その本命とされているのがミルクティーベージュ。黄みを抑えたやわらかなベージュで、明るいのにギラつかず、光に透けるたびミルクを溶かしたような上品なニュアンスが揺れます。ピンク系も健在ですが、今年はピンク単色ではなく、ベージュやブラウンを混ぜて淡くくすませたピンクベージュが大本命。可愛らしさと大人っぽさを一色で両立できると人気です。さらに、グリーンがかったベージュで肌になじむオリーブベージュも注目株。いずれにも共通するのは、「派手にするための色」ではなく、「肌と髪をなじませて、あか抜けて見せるための色」だということ。カラーの目的そのものが、自己主張から全体の調和へと移ってきているのが、2026年の大きな特徴といえます。
ただし、ウォームトーンや淡いベージュ系には一つだけ条件があります。ブリーチや明るめのカラーを重ねるほど、髪の内部は乾きやすくなるということ。淡い色は髪の表面の状態を素直に映すので、パサついた髪では"くすみ"が"くたびれ"に見えてしまいます。旬の色をきれいに見せる鍵は、染めた後の補修と保湿——つまり、カラーとケアはここでも一対です。
黒髪・ダークトーンという継続トレンド
一方で、明るいカラーと並んで根強く続いているのが、黒髪を含むダークトーンの人気です。韓国では、透明感のある黒髪や深いダークブラウンが「清楚」「知的」「品がある」と捉えられ、季節やトレンドを問わず支持され続けています。とりわけ近年は、ガラスのように光を反射する艶やかな黒髪——いわゆる「グラスヘア」「水光髪(ムルグァンモリ)」が憧れの対象になっています。
面白いのは、黒髪トレンドが"カラーをしない選択"であるがゆえに、ごまかしがきかないという点です。明るいカラーなら色味で印象をつくれますが、黒髪やダークトーンは髪そのもののツヤとまとまりが、そのまま美しさを左右します。だからこそ、黒髪を選ぶ人ほどヘアケアに丁寧で、表面の整った"あか抜けた黒髪"を育てている。色を足さないからこそ、質感で差がつく——これが2026年の黒髪トレンドの本質です。
水光髪は一日にしてならず──韓国式・夜のルーティン
では、その水光髪はどうつくられているのか。韓国で広く共有されているのは、「スタイリングよりケアが重要」という考え方です。ツヤは朝のアイロンでつくるものではなく、夜のうちに仕込んでおくもの。具体的なルーティンは、驚くほどシンプルです。
まず、シャンプーは洗浄力の強すぎないアミノ酸系や保湿重視のものを選び、髪の水分を守りながら洗う。タオルドライの後は、洗い流さないトリートメントを毛先中心になじませます。細い髪なら軽いミルクやバーム、広がりやすい髪ならオイルと、髪質で使い分けるのが韓国流。そしてドライヤーは、温風を上から下へ、根元を中心に当てて乾かし、最後に冷風を毛先へ。キューティクルが一方向に整い、それだけで光の反射が変わります。週に一度は、トリートメントを塗ってからシャワーキャップとホットタオルで包み、蒸気の熱で成分を浸透させる——水分と熱を一緒に使う、まさに湿熱(しつねつ)の発想です。
特別な道具も、長い時間も要りません。要るのは、毎晩の数分を同じ順番で繰り返すこと。レイヤーの動きも、ミルクティーベージュの透け感も、黒髪のガラスのようなツヤも、すべてこの地味な反復の上に載っています。
"あか抜け"の正体は、カラーだけじゃない
ここまで見てきて気づくのは、レイヤーカットも、ウォームトーンのカラーも、黒髪トレンドも、すべてが最後は「ツヤと質感」に行き着くということです。どんなに旬のカットを入れても、似合うカラーを選んでも、髪がパサついていれば"あか抜け"には届きません。逆に、ありふれたスタイルでも、髪に均一なツヤがあり、毛先までしっとり整っていれば、それだけで洗練されて見える。韓国の人があか抜けて見える本当の理由は、髪型の新しさよりも、髪そのもののコンディションにあるのです。
2026年のキーワードである「自然体」と「洗練」のバランスも、まさにここに表れています。手をかけすぎないナチュラルさと、隅々まで整った清潔感。その両立を支えているのが、毎日の小さなヘアケアの積み重ねです。あか抜けは、特別な日に一度つくるものではなく、日々の質感づくりの結果として静かに現れる——そう考えると、トレンドの追い方も少し変わってくるはずです。
レイヤーと旬カラーを支える、KEMAのアウトバスケア
削ぎすぎないレイヤーをきれいに動かすにも、ウォームトーンや黒髪のツヤを引き出すにも、土台になるのは「うるおいと均衡の整った髪」です。KEMAが大切にしてきた湿熱(しつねつ)——水分と熱のバランスという発想は、まさに韓国式ルーティンの核心と同じもの。スタイルとカラーを最後まで引き立てる、洗い流さないアウトバスの3本をご紹介します。

KEMA リーブインバーム
★★★★★ レビュー多数
軽やかになじんで重くならない、洗い流さないライトトリートメント。レイヤーの動きを邪魔せず、パサつきと広がりを整えて自然なツヤに。細毛〜普通毛の"ミルク派"の方に。
¥5,500 (税込)

KEMA ミラクルボンドバーム
★★★★★ レビュー多数
カラーやパーマで傷んだ髪を内側から立て直す、高補修の洗い流さないトリートメント。ミルクティーベージュなど淡いカラー後の乾きやすい髪、ダメージ毛の方に。
¥4,290 (税込)

KEMA ペンタSオイル
★★★★★ レビュー多数
8種の天然オイル配合の熱対応オイル。ドライヤー前は守る下地、仕上げはツヤの足し算に。たった5秒で、水光髪のようなサラサラのツヤ感へ。メンズの束感づくりにも。
¥5,940 (税込)
KEMAが受け継ぐ、韓国の美意識
2026年の韓国ヘアが教えてくれるのは、トレンドの本質が「足し算」ではなく「整えること」にあるという事実です。削ぎすぎないレイヤー、肌になじむウォームカラー、艶やかな黒髪、そして毎晩の静かなルーティン——どれも、過剰を削いでちょうどいい均衡を取り戻す行為にほかなりません。KEMAが掲げる秩序・均衡・調和という哲学は、この感覚と深く響き合っています。先進のリポソーム技術で成分を髪の最深部へ届け、湿熱の発想で水分と熱のバランスを整える。流行のスタイルやカラーを、最後にあか抜けへと変えるのは、いつも髪そのもののコンディションです。今年のトレンドを、ぜひあなたの髪から、軽やかに始めてみてください。
