KEMA Column
「지금 아니면 못 먹는다(今じゃないと、食べられない)」。いま韓国のZ世代のあいだで、この言葉が合言葉のように交わされています。旬の食べ物を逃さず味わい、季節そのものを丸ごと楽しむトレンド、その名も「チェチョル(제철/旬)」。一年中なんでも手に入る時代に、あえて「今だけ」を追いかける。その裏側には、韓国らしい合理性と、少しせつない時代の気分が隠れています。
「チェチョル」とは?――"旬"がコンセプトになる時代
「チェチョル(제철)」は、韓国語で「旬」を意味する言葉。いま韓国では、旬の食材や、その季節にしかできない体験を積極的に消費し、SNSでシェアするライフスタイルが、Z世代の合言葉のように広がっています。
これは一部の食通だけの話ではありません。ネイバー(韓国最大のポータルサイト)のデータラボによると、19〜39歳による「제철음식(旬の食べ物)」の検索量はこの5年で2倍以上に増加。インスタグラムの「제철」関連投稿も、2022年の約9万件から2024年には17万件超へとほぼ倍増しました。Z世代トレンド分析プラットフォームが2026年の消費トレンドの筆頭に挙げるほど、いま韓国でもっとも勢いのあるキーワードのひとつです。
はじまりはトマト、そして"幻の桃"
このトレンドの発端としてよく語られるのが、意外にもトマトです。夏の完熟トマトを箱買いして毎日食べる若者たちがSNSで話題になり、そこから「旬を追いかける」感覚が一気に広がりました。
象徴的なのが桃です。韓国では品種ごとに出荷時期が細かく分かれており、6月末の数週間しか出回らない早生品種「シンビ桃」は、毎年SNSで争奪戦になるほどの人気ぶり。一般的な桃の倍近い値段でも、「この時期を逃したら来年まで食べられない」という希少性が、むしろ財布のひもをゆるめる理由になっています。
韓国・旬の食べ物カレンダー
では実際、韓国の若者たちは季節ごとに何を追いかけているのでしょうか。カフェのメニューがいちばんわかりやすい定点観測です。
いちご、春ナムル딸기・봄나물
冬から春にかけてはいちご一色。ホテルの「いちごビュッフェ」は予約困難の風物詩。ナズナやツルニンジンなど、ほろ苦い春の山菜も食卓の定番です。
桃、スイカ、トウモロコシ、チャメ복숭아・수박・옥수수・참외
いまがまさに最盛期。スイカのピンス(かき氷)、トウモロコシラテ、メロンケーキなど、夏限定メニューがカフェの主役に躍り出ます。
さつまいも、栗、りんご、コノシロ고구마・밤・사과・전어
「蜜芋ラテ」や栗のデザートが登場する季節。「家出した嫁も戻ってくる」ということわざで知られる秋の魚・コノシロの炭火焼きも欠かせません。
みかん、ゆず茶、牡蠣、プンオパン귤・유자차・굴・붕어빵
済州島のみかんと温かいゆず茶、旬を迎える牡蠣やブリ。屋台のプンオパン(韓国版たい焼き)を探す専用マップが話題になるのも冬の恒例です。
「読書は夏が旬」――食卓を飛び出したチェチョル
興味深いのは、このトレンドがすでに「食」の枠を越えはじめていることです。ファッションアプリでは、トマトや青りんごなど旬の果物をモチーフにした服の取引額が前年比200%以上増加。大手ECサイトには「旬アイテム専門館」が登場し、大型書店は「読書は夏が旬」と銘打って、夏の詩集を季節のプレイリストとともに提案しています。
食品業界の動きも活発です。じゃがいもの収穫期にだけ作られる夏限定のポテトチップス、秋だけの蜜芋ラテ、冬だけのゆずティー。「一年中買えないこと」が弱点ではなく、最大の魅力として設計される時代になりました。
なぜいま、Z世代は「旬」に惹かれるのか
背景には、いくつかの時代の気分が重なっています。ひとつは気候変動。四季の境界が年々あいまいになるなかで、「今この季節にしか出会えないもの」の価値が相対的に高まっているという指摘があります。ふたつめは、高物価時代の「小さな贅沢」。海外旅行やブランド品には手が届かなくても、旬の桃ひと箱なら、確かな満足感を買うことができる。
そして何より、旬の食べ物は理にかなっています。いちばんおいしい時期のものは、栄養価も高く、心と体を季節に合わせて整えてくれる。インスタント食品や配達文化に慣れた世代が、健康と季節の情緒を同時に取り戻す手段として「旬」を選んでいる――韓国のメディアはそう分析しています。
髪にも、「旬」がある
この「季節に合わせて暮らしを整える」という発想は、実はヘアケアの世界とよく似ています。髪と頭皮のコンディションは、一年中同じではありません。夏は紫外線と汗・皮脂で頭皮がゆらぎ、秋は夏に受けたダメージが抜け毛やパサつきとして表面化する。冬は乾燥と静電気、春は花粉と強まる紫外線。季節ごとに「いま必要なケア」は移り変わります。
一年中同じシャンプー、同じルーティンで済ませるのではなく、いまの季節の髪の状態に耳を澄まして、ケアを少しずつ入れ替えていく。それはまさに、髪にとっての「チェチョル」。「今しかできないケア」を丁寧に積み重ねた髪は、季節がひとまわりしたとき、確かな差になって現れます。
この夏が"旬"のKEMAアイテム
紫外線・汗・湿気が重なる7月の髪に、いまいちばん働いてくれる3つを選びました。

KEMA スカルプシャンプー
★★★★★ 夏の頭皮リセットに
汗と皮脂が増えるこの季節の頭皮を、必要なうるおいは残しながらすっきり洗浄。ライトミントの爽やかな洗い上がりは、まさに夏が旬。
¥9,020 (税込)

KEMA ペンタSオイル
★★★★★ 紫外線・熱ダメージ対策に
ドライヤーやアイロンの熱から髪を守る「熱対応オイル」。ベタつかずサラサラに仕上がるので、湿度の高い夏でも軽やかなツヤが続きます。
¥5,940 (税込)

KEMA ミラクルボンドバーム
★★★★★ 夏ダメージの集中補修に
紫外線やプール・海で進んだダメージを、内側から立て直す洗い流さない高補修バーム。秋に差がつく髪は、夏のうちに仕込むもの。
¥4,290 (税込)
KEMAが受け継ぐ、韓国の美意識
KEMAが大切にしている「秩序・均衡・調和」という哲学は、自然のリズムに逆らわず、その流れと調和しながら美しさを整えていく韓国の美意識に根ざしています。旬の食べ物で体の内側を、季節に合わせたケアで髪と頭皮を。「チェチョル」のトレンドがZ世代に教えてくれるのは、「今この瞬間の自分」に丁寧に向き合うことの豊かさなのかもしれません。この夏にしか出会えない味と、この夏にしかできないケアを、どうぞ逃さずに。