梅雨から夏へ。
髪と頭皮を守る、
本質のケア。
湿気・紫外線・汗——この季節、髪は静かに蓄積するダメージに晒されています。
KEMAが考える「夏の正しいケア」を、科学と感覚の両面から解説します。
六月の空気が変わるとき、髪もまた変化の季節を迎えます。
湿気に翻弄されるうねり、降り注ぐ紫外線、夏の汗が生む頭皮のストレス——
それらは「仕方のないもの」ではなく、正しいアプローチで確かに変えられます。
シーズン
紫外線量
お湯温度
- 01梅雨の湿気とうねりのメカニズム
- 02紫外線ダメージと夏のヘアケア
- 03頭皮ケアと汗対策
- 04ケア成分の選び方
- 05朝晩ルーティン
- 06よくある疑問 Q&A
01 Tsuyu Season
梅雨の湿気とうねりのメカニズム
梅雨時期に多くの方が感じる「髪が広がる」「うねる」「まとまらない」という悩みは、単なる気分の問題ではありません。髪の構造と湿気の関係には、明確な科学的根拠があります。
日本の梅雨は世界的に見ても特殊な気候です。約1ヶ月にわたって湿度70〜80%が続く環境は、髪にとって過酷な試練。特にダメージを受けた髪ほど湿気の影響を受けやすく、カラーやパーマの履歴がある方は注意が必要です。
仕組み:なぜ湿気で髪はうねるのか
髪の内部には「コルテックス」と呼ばれるタンパク質の束があり、「オルソコルテックス」と「パラコルテックス」という2種類の細胞で構成されています。これらは水分の吸収量が異なるため、湿気が多い環境では不均一に膨張し、髪全体がねじれ・うねる原因となります。キューティクルが開いた状態だと、この現象がさらに顕著になります。
うねりを抑えるための基本戦略
うねりへの対処は「キューティクルを整え、外部からの水分侵入を防ぐ」こと。シャンプー後のケアが特に重要です。
- タオルでゴシゴシ拭く
- 自然乾燥で放置する
- 熱いお湯でシャンプー
- コーミングを省く
- スタイリングなしで外出
- タオルで優しく押さえ拭き
- すぐにドライヤーで乾かす
- 38℃のぬるま湯で洗う
- 洗い流しトリートメント必須
- オイルでコーティングして出かける
髪質別・うねり対策のポイント
うねりの出方は髪質によって異なります。細毛の方は湿気で髪がペタンとなりやすく、太毛の方は広がりが顕著に。自分の髪質を理解した上で、適切なアプローチを選ぶことが大切です。
細毛・軟毛の方:軽いテクスチャーのミルクタイプのトリートメントがおすすめ。重いオイルは髪をペタンとさせてしまうため、毛先のみに少量使用しましょう。ボリュームを出しながらうねりを抑えるには、根元はドライヤーで立ち上げ、毛先のみにスタイリング剤を使うのがコツです。
太毛・硬毛の方:しっかりとしたオイルやバターで表面をコーティングし、湿気の侵入を物理的にブロック。シアバターやアルガンオイル配合のスタイリング剤が効果的です。ドライヤー時に上から下へ風を当て、キューティクルを整える方向で乾かしましょう。
うねりを味方にするスタイリング術
うねりを「消す」だけでなく、あえて活かすスタイリングも梅雨シーズンの選択肢です。ウェットな質感のスタイリングクリームをなじませ、くせを一方向に整えることで、こなれたテクスチャーヘアに仕上がります。無理に直毛にしようとするより、髪への負担も少なくなります。
- アウトバストリートメント(オイルまたはクリーム)を馴染ませた
- ドライヤーで根元から毛先まで完全に乾かした
- ヘアスプレーで仕上げのコーティングをした
- ハットやスカーフなど物理的な対策グッズを携帯した
- 外出先でのお直し用スタイリングミストを持った
02 UV Protection
紫外線ダメージと夏のヘアケア
「日焼け止めは塗るけど、髪の UV ケアはしていない」という方が大半です。しかし肌と異なり、髪には自己修復機能がありません。受けたダメージは、適切なケアでのみ補修できます。
実は、髪は肌の約3倍もの紫外線を浴びているというデータがあります。頭頂部は太陽に最も近い位置にあり、分け目や生え際は直射日光を受けやすい部位。にもかかわらず、ヘアUVケアの習慣がある方は全体の2割程度と言われています。
曇天でも紫外線量は晴天の約60〜70%が地表に届きます。また、水面・砂浜・コンクリートの照り返しで紫外線量は通常より20〜80%増加します。「今日は曇りだから大丈夫」という認識は、夏場の髪を傷める大きな原因のひとつです。
仕組み:紫外線が髪を傷めるプロセス
UVBはキューティクルを直接破壊し、UVAは髪の内部深くまで浸透してシスチン結合(タンパク質の結合)を切断します。また、メラニン色素の分解によりカラーの褪色が加速。ダメージを受けたキューティクルは水分を保持できなくなり、パサつき・切れ毛へとつながる悪循環が生まれます。
夏の UV ダメージ対策 5 ステップ
洗い流さないトリートメントは、髪表面に保護膜を形成します。オイルタイプは紫外線・摩擦・熱ダメージから髪を物理的に守り、ツヤも与えます。ドライヤー前と、朝のスタイリング前の2段階使いが効果的です。
毎朝必須肌用の日焼け止めと同様に、ヘア用 UV スプレーで髪をプロテクト。分け目・トップ・後頭部を重点的にスプレーしましょう。長時間屋外にいる日は2〜3時間おきに塗り直しを。
外出前に最も確実な方法は「遮る」こと。UV カット加工の帽子は、ファッションとして楽しみながら髪と頭皮を守れます。シルクライニングのキャップは摩擦も防ぎ、うねり・静電気の抑制にも効果的です。
長時間外出時蓄積したダメージをリセットするために、週に一度はヘアマスクを使いましょう。シャンプー後に塗布し、蒸しタオルを巻いて10〜15分置くと浸透が深まります。
週1回ケア海水の塩分・塩素・砂はキューティクルを著しく傷めます。入水後はできるだけ早くシャワーで洗い流し、帰宅後はシャンプー&トリートメントをしっかり行いましょう。
マリンレジャー後知っておきたい:カラーヘアが特に注意すべき理由
カラーリングした髪は、薬剤処理でキューティクルが一時的に開いた状態になっています。そのため紫外線の影響を受けやすく、色の退色が早まります。カラー直後の1〜2ヶ月は特に集中的な UV 対策と補修ケアが必要です。ヘアオイルを多めに使うだけでも褪色のスピードを遅らせることができます。
03 Scalp Care
頭皮ケアと汗対策
「美しい髪は、健康な頭皮から」——夏はこの原則が最も試される季節です。気温と湿度の上昇で皮脂分泌が活発になり、汗との組み合わせが頭皮環境を大きく乱します。
夏の頭皮は、冬に比べて皮脂分泌量が約1.5倍に増加します。さらに汗と混ざることで毛穴が詰まりやすくなり、臭いやフケ、かゆみの原因に。放置すると毛根にダメージが及び、秋の抜け毛につながることもあります。
夏の頭皮トラブルの連鎖を断ち切る
過剰な皮脂 → 毛穴の詰まり → 常在菌バランスの崩壊 → 炎症・フケ → 抜け毛リスクの増加。このサイクルは「正しい洗い方」「適切な洗浄成分の選択」「乾燥方法」の3つを見直すだけで、大きく改善できます。
シャンプーの正しい方法
シャンプー前に、38℃前後のぬるま湯で丁寧に予洗いします。この工程だけで頭皮・髪の汚れの約70%を落とせます。
シャンプーを手のひらで先に泡立て、頭皮に乗せます。原液をそのまま付けると、泡立てる摩擦でキューティクルを傷めます。
爪を立てず、指の腹を使って頭皮を「動かすように」洗います。こめかみ → 側頭部 → 後頭部 → 頭頂部の順で、気持ちいい圧力でリズムよく。血行も促進されます。
すすぎ残しは頭皮トラブルの大きな原因。「まだかな」と思うくらい丁寧に流し、最後はやや冷たいぬるま湯でキューティクルを整えましょう。
「汗をかくから」と1日に複数回シャンプーするのは逆効果です。必要な皮脂まで洗い流し、頭皮が乾燥して過剰分泌を引き起こします。原則として1日1回・夜に洗うのがベスト。日中は頭皮用ミストでのリフレッシュが有効です。
頭皮マッサージの効果
シャンプー時の頭皮マッサージは、単なる洗浄以上の効果があります。血行促進により毛根への栄養供給が改善され、健康な髪の成長を促します。特に夏は汗で頭皮が固くなりやすいため、意識的にマッサージを取り入れましょう。
おすすめは「ジグザグ洗い」。指の腹を頭皮に当て、小さくジグザグに動かしながら洗う方法です。円を描くように動かすよりも毛穴の汚れが落ちやすく、頭皮への刺激も適度。週に1〜2回はシャンプーブラシを使うと、さらに効果的です。
- 頭皮用デオドラントスプレーを外出中に活用する
- 帰宅後30分以内にシャンプーする習慣をつける
- タオルで頭皮を軽く抑えてから、ドライヤーで素早く乾かす
- ドライヤーの最後に冷風を当てて頭皮を引き締める
- 枕カバーを週2〜3回交換し、就寝中の雑菌繁殖を防ぐ
頭皮の日焼けにも注意を
分け目や生え際は、直射日光が当たりやすい部位です。頭皮が日焼けすると炎症が起き、フケや抜け毛の引き金になることがあります。長時間屋外にいる場合は帽子の着用に加え、頭皮専用のUV保護スプレーを分け目に沿って塗布することをおすすめします。
04 Key Ingredients
ケア成分の選び方
商品を選ぶとき、成分表示に注目していますか?夏に特に有効な成分を知ることで、製品選びの質が大きく変わります。ここでは、梅雨〜夏のヘアケアに欠かせない6つの成分を詳しく解説します。
髪の主成分と同じタンパク質。ダメージによる空洞を補修し、強度・弾力・ツヤを回復させます。夏のダメージ補修の基本成分です。
ドライヤーやアイロンの熱から髪を守ります。夏はドライヤーの使用頻度が上がるため、熱保護は欠かせません。
ビタミンEとオレイン酸を豊富に含み、紫外線から髪を保護しながら深部まで保湿。軽いテクスチャーで夏でもべたつきません。
キューティクルに吸着してなめらかさを与え、湿気の侵入を防ぎます。うねりやすい髪への梅雨対策成分として非常に有効です。
角質を穏やかに溶かし毛穴の詰まりを除去。過剰な皮脂による頭皮の臭いやフケ対策に有効な成分です。
高い保水力で髪内部の水分を保ちます。乾燥しがちな夏の髪に潤いを与え、パサつきを防ぎます。
成分の組み合わせで効果を最大化
単一の成分だけでなく、組み合わせることで相乗効果が生まれます。例えば「ケラチン+ヒアルロン酸」は補修と保湿を同時に行い、「アルガンオイル+シルクプロテイン」は紫外線防御とうねり抑制を両立。自分の髪悩みに合わせて、複数の有効成分が配合された製品を選ぶのがポイントです。
成分を知ることは、髪と対話すること。自分の髪が何を必要としているかを理解すれば、季節ごとに最適なケアが自ずと見えてきます。
— KEMA Hair Philosophy05 Daily Routine
梅雨・夏の朝晩ルーティン
「何を使うか」と同じくらい大切なのが「いつ、どの順番で使うか」です。夏に最適化したルーティンを習慣にしましょう。
就寝中のくずれをリセット。水分を含んだミストで寝ぐせを直し、根元から形を整えます。
毛先を中心にしっかりなじませ、梅雨の湿気と夏の紫外線から髪を守るコーティングを作ります。
全体に軽くスプレーして光のダメージをブロック。分け目・頭頂部は特に念入りに。
外出先での湿気リセットや、日中の汗後のリフレッシュに活躍します。
汗・皮脂・紫外線ダメージを持ち越さないために、帰宅後30分以内のシャンプーを目標に。
38℃のぬるま湯で予洗い後、泡立てたシャンプーを頭皮へ。トリートメントは毛先に重点的に。
週末などにヘアマスクを10〜15分置く集中ケアを取り入れましょう。蒸しタオルで浸透アップ。
根元→毛先の順に乾かし、最後は冷風でキューティクルを引き締め。自然乾燥は厳禁です。
少量のヘアオイルを毛先になじませてから就寝。摩擦ダメージを軽減し、朝の扱いやすさも向上します。
ルーティンを続けるコツ
完璧を目指すよりも、まずは「朝のオイル」と「夜の完全乾燥」の2つだけを習慣化することから始めましょう。この2つだけでも、夏の髪ダメージは大幅に軽減されます。慣れてきたら徐々にステップを追加していくのが、長続きの秘訣です。
- アウトバストリートメントを毎朝使っている
- シャンプーを夏・頭皮ケア向けに切り替えた
- ヘア UV スプレーを購入して外出前に使っている
- 週1回のヘアマスクを習慣にした
- ドライヤーを毎晩使って完全乾燥している
- 帽子またはスカーフを日常的に活用している
06 Q & A
よくある疑問 Q&A
KEMA — Advanced · Quality · Oriented
この夏、髪への真摯さが
本物の美しさをつくる。
梅雨から夏へ——この季節の変化を、髪のターニングポイントとして捉えてください。 正しいケアを積み重ねることで、秋には強く、美しい髪へと変わっていきます。 KEMAは、その一歩一歩に寄り添います。
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