冷房オフィスで8時間。夏の髪は「真冬」を生きている

冷房オフィスで8時間。夏の髪は「真冬」を生きている

KEMA Column

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オフィスのデスクで微笑む艶やかな髪の女性
強い日差しの下にいなくても、髪のコンディションは一日のなかで静かに変わっていく。

夏の髪ダメージというと、紫外線や海水を思い浮かべる方が多いはず。けれど平日、私たちが一日のうちでいちばん長く過ごしているのは、冷房の効いたオフィスや室内です。そしてそこでは、日差しとはまったく別のかたちで、髪への負担が静かに積み重なっています。ひとつは冷房による「乾燥」。もうひとつは、暑さしのぎのポニーテールやお団子がもたらす「引っ張るダメージ」。今回は、夏の室内で進むふたつの隠れダメージと、明日から変えられる小さな対策の話です。

冷房の効いたオフィスは、髪にとって「真冬」に近い

エアコンの冷房は、空気を冷やすと同時に空気中の水分を外へ排出します。つまり、冷房はそのまま除湿でもあるということ。日本の夏の屋外が湿度70〜80%にもなる一方で、冷房が効き続けるオフィスの湿度は40%前後まで下がることも珍しくありません。これは、髪がもっとも乾燥するといわれる真冬の屋外に近い数字です。

髪は周囲の湿度に合わせて水分を吸ったり手放したりする、いわば「呼吸する素材」。乾いた室内では、キューティクルのすき間から少しずつ水分が逃げていきます。厄介なのは、通勤や外回りのたびに湿度80%の屋外と40%の室内を往復することです。湿気で髪がふくらみ、冷房で水分が抜ける——この急激な往復をくり返すたびにキューティクルは開閉を強いられ、少しずつ消耗していきます。「日焼けするようなことはしていないのに、夕方になるとパサつく」の正体は、多くの場合この往復運動にあります。

「吹き出し口の真下」は、髪の特等席ではない

乾いた空気に加えて、もうひとつ効いてくるのが「風」です。洗濯物が風のある日に早く乾くのと同じで、髪の表面に風が当たり続けると水分の蒸発は一気に速まります。空調の吹き出し口の真下や、送風が直撃する席で一日8時間。それは、ごく弱いドライヤーを毎日かけ続けているようなものです。

席を自由に選べる環境なら、風が直接当たらない場所を。難しければ、風向きのルーバーを調整してもらう、卓上のパーテーションで風をよける、といった小さな工夫でも蒸発のスピードは変わります。肌の乾燥やドライアイ対策として卓上加湿器を使っている方なら、それはそのまま髪の味方でもあります。オフィスの環境は自分ひとりでは変えにくいからこそ、「風を直接当てない」という一点だけでも意識しておく価値があります。

リボンをなびかせる卓上扇風機
風が当たり続けるほど、髪の水分は連れ去られていく。涼しさは「風」ではなく「温度」でとるのが、髪へのやさしさ。

そのポニーテール、髪と頭皮を一日中引っ張り続けている

もうひとつの隠れダメージが、夏に増える「まとめ髪」です。首まわりの暑さをしのぐポニーテールやお団子は夏の定番ですが、髪をぎゅっと結ぶということは、毛根に一日中テンションをかけ続けるということでもあります。毎日同じ位置で強く結び続けると、生え際や分け目に負担が集中し、切れ毛や、生え際が後退したように見える「牽引性脱毛」と呼ばれる状態につながることもあります。

また、結び目の位置ではゴムと髪がこすれ、同じ場所に折れぐせと摩擦が繰り返されます。夕方ほどいたときにくっきり残る「ゴム跡」は、髪がその形に変形させられていた時間の長さの証拠。冷房で水分が抜けてしなやかさを失った髪は、この折れや摩擦にいっそう弱くなっています。乾燥と牽引、ふたつのダメージは、実は同じ夏の室内でセットで進んでいるのです。

シュシュでゆるく結んだローポニーテールの女性
結ぶこと自体が悪いのではない。「強さ」「高さ」「同じ位置」が続くことが、髪への負担になる。

傷めないまとめ髪のコツは「ゆるく・低く・日替わりで」

とはいえ、この暑さで髪を下ろし続けるのは現実的ではありません。ポイントは、結び方を少し変えることです。まず「ゆるく」。指が一本入る程度のゆとりを持たせるだけで、毛根へのテンションは大きく減ります。次に「低く」。頭の高い位置で結ぶほど髪の重みが生え際に集中するため、耳より下のローポニーやゆるいお団子のほうが負担は軽くなります。そして「日替わりで」。結ぶ位置や分け目を毎日少しずつずらして、同じ場所に負担を集中させないことが、いちばんの予防になります。

道具選びも効きます。細いゴムで強く縛るより、布が緩衝材になるシュシュや、面で髪を支えるバンスクリップ、跡がつきにくいスパイラル形のゴムへ。そして帰宅したら、まずは結び目をほどいて頭皮を休ませること。指の腹で結んでいた位置を中心に、頭皮を軽く動かすようにほぐしてあげると、一日引っ張られていた毛根まわりの緊張がゆるみます。

シュシュやスパイラルゴム、クリップなどのヘアアクセサリー
シュシュ、スパイラルゴム、クリップ。道具を替えるだけで、同じまとめ髪の負担は変えられる。
乾燥には「蓋」を、まとめ髪には「ゆとり」を。夏の室内ダメージ対策は、どちらも朝の数分で仕込めるものばかりです。

日中の乾燥は、朝の「仕込み」で決まる

冷房の乾燥から髪を守るいちばん現実的な方法は、朝、家を出る前に髪へ「蓋」をしておくことです。スキンケアで化粧水のあとに乳液やクリームで蓋をするように、髪もアウトバストリートメントの油分で表面を覆っておくと、日中の水分の蒸発がゆるやかになります。乾いた髪に少量のオイルやバームを毛先中心になじませる、それだけの一手間です。

まとめ髪の日は、結ぶ前にオイルやバームを薄くなじませておくと、ゴムとの摩擦がやわらぎ、ほどいたあとのパサつきも変わってきます。表面の浮き毛や後れ毛は、軽い質感のセラムを手のひらに薄くのばして撫でつければ、固めずに整えられます。夕方にパサつきを感じたら、手のひらに残る程度のごく少量のバームで毛先だけお直しを。つけすぎないことが、午後もきれいに見せるコツです。

朝の光の中でヘアオイルを毛先になじませる手元
朝の「蓋」が、日中8時間の乾燥をゆるやかにする。スキンケアと同じ発想で。

帰宅後は「ほどいて、ゆるめて、補う」

一日冷房と結び目に耐えた髪のために、夜はシンプルな回復の時間を。帰ったらまず髪をほどき、シャンプーで頭皮の汗と皮脂をリセットしたら、タオルドライ後のアウトバストリートメントで日中に失われた分を補ってから乾かします。眠っている時間は、髪と頭皮にとっての修復の時間。結び目から解放された頭皮が回復できるよう、濡れたまま寝ない、就寝時はきつく結ばない——それだけで、翌朝の髪は変わってきます。

夕方に髪をほどいて笑う女性
一日がんばった結び目をほどく瞬間は、髪と頭皮の回復が始まる合図。

毎日の習慣に。KEMAの人気アイテム

KEMAのヘアケアは、先進のリポソーム技術で補修成分を髪の内部へ届け、油分で穏やかに蓋をするという考え方に基づいています。冷房の効いた室内でも水分を手放しにくい髪のために。

KEMAが受け継ぐ、韓国の美意識

KEMAが大切にしているのは、秩序・均衡・調和という考え方です。冷やしすぎない、結びすぎない、つけすぎない——夏の室内ダメージ対策は、何かを我慢することではなく、髪にかかる力と水分のバランスを整え直すことにほかなりません。強い日差しの下だけでなく、涼しい部屋の中でも、髪は毎日を一緒に過ごしています。今日の結び方と朝の一滴が、秋のあなたの髪をつくります。

朝の一滴が、8時間の乾燥から髪を守る

冷房の季節も、しなやかでツヤのある髪へ。KEMAのアウトバスケアをぜひ一度お試しください。

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