寝ている間に髪は傷む?|摩擦・濡れ髪・寝ぐせを防ぐ「ナイトヘアケア」習慣

寝ている間の髪を守るナイトヘアケア習慣

KEMA Column

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日中は紫外線を気にして、ドライヤーの前にはオイルをつけて、週末には集中トリートメントもしている。それなのに、なぜか後ろの髪だけ絡まりやすかったり、えり足に切れ毛が多かったりしませんか。もしかすると、その原因は「寝ている間」にあるのかもしれません。

私たちは、毎晩、何時間も眠って過ごします。その間、髪はずっと、頭と枕の間にはさまれたまま。起きている間のケアには気を配っていても、寝ている間のことは、意外と見落とされがちです。この記事では、眠っている間に髪に何が起きているのか、そして、髪を守るための「ナイトヘアケア」の習慣をご紹介します。

この記事でわかること

  • 寝ている間に、髪が受けているダメージ
  • 「濡れたまま寝る」が、いちばんよくない理由
  • 今夜からできる、ナイトヘアケアの5ステップ
  • 髪の長さ別のまとめ方と、枕カバーの素材選び

寝ている間、髪に起きていること

人は、眠っている間に何度も寝返りを打ちます。寝返りそのものは、体にとって大切な動きですが、髪にとっては少し事情が違います。

寝返りを打つたびに、髪は頭の重みを受けながら、枕カバーとこすれ合います。一回一回はわずかな摩擦でも、それが毎晩、何時間もくり返されると、キューティクル(髪の表面を覆う、うろこ状の膜)は少しずつ傷ついていきます。後頭部やえり足の髪が絡まりやすかったり、パサつきやすかったりするのは、この摩擦が一因と考えられます。

さらに、眠っている間は汗もかきます。頭皮が蒸れた状態が続くと、ベタつきやニオイが気になりやすくなります。眠っている時間は、髪と頭皮にとって、思っている以上に過酷な時間なのです。

いちばんのNGは「濡れたまま寝る」こと

ナイトヘアケアの話をするとき、最初にお伝えしたいのがこれです。疲れて帰ってきた夜、ドライヤーが面倒で、ついそのまま寝てしまう。気持ちはとてもよく分かりますが、これは髪にとって、いちばん避けたい習慣です。理由は3つあります。

  • 摩擦ダメージが大きくなる:濡れた髪はキューティクルが開きやすく、とてもデリケートな状態です。その無防備な状態で、一晩中枕とこすれ合うことになります。
  • 頭皮が蒸れる:湿った頭皮が枕に密着した状態が長く続くと、ベタつきやニオイが気になりやすくなります。
  • ひどい寝ぐせがつく:髪は乾く瞬間の形を覚えます。枕に押しつけられた形のまま乾けば、それがそのまま寝ぐせに。朝、それを直すために高温のアイロンを使えば、さらに熱のダメージが重なります。

「だいたい乾いたから大丈夫」という半乾きも、じつは要注意です。毛先は乾いていても、髪が密集している根元や後頭部は、湿ったままになりがち。しっかり乾かすべきなのは、むしろ根元のほうです。

ナイトヘアケア 5ステップ

では、眠る前に何をすればよいのでしょうか。お風呂の前からベッドに入るまでを、5つのステップにまとめました。

1お風呂の前に、ブラッシング

乾いた状態で、毛先からやさしくとかします。1日のホコリや絡まりを先に取っておくことで、シャンプーの泡立ちがよくなり、洗っているときの絡まりも防げます。

2やさしく洗って、トリートメントで満たす

シャンプーはよく泡立てて、こすらずに。トリートメントは中間から毛先を中心になじませ、すすぎ残しがないように流します。

3タオルドライのあと、洗い流さないトリートメントを

タオルではさんで水気を取ったら、洗い流さないトリートメントを中間から毛先へ。ドライヤーの熱から守るだけでなく、眠っている間の摩擦から髪を守る役割もあります。肌でいう「ナイトクリーム」のような存在です。

4根元から、しっかり乾かす

乾かすのは根元から。後頭部や耳の後ろは乾かし残しやすいので、意識して風を送りましょう。最後に冷風を当てると、形が落ち着き、乾かし残しにも気づきやすくなります。

5ゆるくまとめて、おやすみなさい

髪が長い方は、枕との摩擦や絡まりを減らすために、ゆるくまとめてから眠りましょう。まとめ方は、次の章で詳しくご紹介します。

ステップ3で使う洗い流さないトリートメントは、髪質に合わせて選んでください。パサつきや枝毛・切れ毛など、ダメージが気になる方には、内側を補修して外側をコーティングするミラクルボンドバーム。髪が細く、重くなるのが苦手な方には、軽やかなリーブインバームがおすすめです。

寝るときの髪、どうまとめる? 長さ別ガイド

長い髪をそのまま下ろして眠ると、背中や肩の下敷きになって引っぱられたり、寝返りのたびに絡まったりします。ゆるくまとめておくだけで、摩擦と絡まりをかなり減らすことができます。大切なのは「きつく結ばない」こと。強く結ぶと、跡がつくだけでなく、結び目に負担が集中して切れ毛の原因になります。

髪の長さ・スタイル おすすめのまとめ方
ロング サイドか後ろで、ゆるい三つ編みに。または、頭のてっぺんでゆるくお団子にすると、枕に当たりにくい
ミディアム 低い位置で、ゆるくひとつに結ぶ。結べない長さなら、ナイトキャップも便利
ショート・ボブ まとめなくてOK。そのぶん、しっかり乾かすことと、枕カバーの素材選びがポイント
パーマ・ウェーブ 高い位置でゆるくまとめると、カールが枕でつぶれにくい

結ぶときは、細いゴムではなく、シルクやサテンなど、すべりがよくてやわらかい素材のシュシュを使うと、跡がつきにくく、髪への負担も少なくなります。

髪をゆるい三つ編みにまとめた女性の後ろ姿
ゆるく、やわらかく。眠る前の三つ編みは、髪へのやさしさ。

枕カバーとナイトキャップ、素材の話

一晩中、髪が触れ続ける枕カバー。その素材を見直すことも、立派なヘアケアです。

枕カバーは、すべりのよい素材を

一般的な綿の枕カバーは、肌ざわりがよく吸水性にも優れていますが、髪との摩擦は起きやすい素材です。一方、シルクやサテンのように表面がなめらかな素材は、髪がするりとすべるため、寝返りによる摩擦を減らすことができます。

シルクは肌ざわりもよく人気がありますが、お手入れに少し気をつかいます。気軽に始めたい方は、洗濯機で洗えるサテン素材のものから試してみるのもよいでしょう。また、枕カバーには皮脂や汗、ヘアケア剤が少しずつついていきます。こまめに洗濯して、清潔に保つことも大切です。

シュシュとヘアブラシが置かれた夜のベッドサイド
ベッドサイドに、シュシュとブラシを。眠る前の小さな習慣に。

ナイトキャップという選択肢

髪全体をすっぽり包むナイトキャップは、枕との摩擦から髪を守る、もうひとつの方法です。使うときのポイントは、必ず髪を完全に乾かしてからかぶること。湿ったままかぶると、キャップの中が蒸れて、かえって逆効果になってしまいます。

夜は、頭皮をいたわる時間にも

ナイトケアで忘れたくないのが、頭皮です。顔のスキンケアでは、洗顔のあとに化粧水や乳液で肌を整えますよね。頭皮も、顔とひとつながりの肌。シャンプーで洗ったあとの頭皮を整えてあげるという発想は、韓国のヘアケアではすでに広く根づいています。

KEMAのスカルプトニックは、シャンプー後の頭皮に直接塗布して使うアイテム。乾燥やベタつきなどで乱れやすい頭皮にうるおいを与え、健やかに保ちます。タオルドライのあと、ドライヤーの前に頭皮になじませ、指の腹でやさしくマッサージするように広げましょう。爪を立てず、頭皮をゆっくり動かすイメージです。1日の終わりの、心地よいリラックスタイムにもなります。

朝の寝ぐせを、最短で直す方法

夜のケアをしっかりしていても、寝ぐせがついてしまう朝はあります。そんなとき、ハネた毛先だけを濡らしていませんか? じつは寝ぐせの原因は、毛先ではなく「根元の向き」にあることがほとんどです。

1ハネている部分の「根元」を濡らす

霧吹きや、濡らした手で、根元からしっかり湿らせます。時間があるときは、お湯で温めて絞ったタオルを数分当てるのも効果的です。

2根元から、ドライヤーで乾かし直す

指で根元を左右に動かしながら、上から風を当てて乾かします。根元の向きが整えば、毛先は自然とおさまります。

3冷風で形を固定し、仕上げにオイルやバームを少量

最後に冷風を当てて形を落ち着かせ、洗い流さないトリートメントを毛先に少量なじませれば完成です。

朝の光の中で伸びをする女性
夜のケアは、翌朝の自分への贈りもの。
夜にしっかり乾かして、ゆるくまとめて眠る。それだけで、朝の寝ぐせ直しにかかる時間は、ぐっと短くなります。ナイトヘアケアは、忙しい朝のための時短術でもあるのです。

よくある質問

朝シャン派です。夜は洗わなくてもいいですか?

できれば、夜に洗うことをおすすめします。1日の皮脂や汗、ホコリ、スタイリング剤をつけたまま眠ると、頭皮にも枕カバーにも汚れがたまりやすくなります。朝に洗う場合も、外出前に根元までしっかり乾かしてください。

オイルやバームをつけて寝ると、枕や肌につきませんか?

適量を中間から毛先につけ、そのあとドライヤーでしっかり乾かせば、ほとんど気になりません。顔まわりの髪にはつけすぎないこと、髪をゆるくまとめて眠ることもポイントです。肌への影響が気になる方は、枕カバーをこまめに洗濯すると安心です。

ナイトキャップは、蒸れませんか?

髪と頭皮を完全に乾かしてからかぶれば、蒸れは感じにくくなります。それでも気になる方は、ナイトキャップの代わりに、すべりのよい素材の枕カバーを使う方法がおすすめです。

疲れていて、どうしてもドライヤーが面倒な日は?

そんな日もありますよね。タオルドライをいつもより丁寧にして、せめて根元と頭皮だけでも乾かしてください。根元が乾いているだけでも、頭皮の蒸れや、翌朝の寝ぐせはかなり違ってきます。ただ、あくまで「どうしても」の日の方法と考えてください。

枕カバーは、どのくらいの頻度で洗えばいいですか?

毎日、顔と髪が触れるものなので、こまめに洗うのがおすすめです。目安としては週に1回以上。替えのカバーを用意しておくと、無理なく続けられます。

まとめ ─ 眠っている時間を、髪の味方に

毎晩、何時間も続く睡眠時間。その間の摩擦や蒸れは、毎晩積み重なって、髪の状態に少しずつ影響していきます。でも、しっかり乾かして、洗い流さないトリートメントで守り、ゆるくまとめて、すべりのよい枕カバーで眠る。この習慣が身につけば、眠っている時間は、髪を傷める時間から、髪を休ませる時間に変わります。

夜のケアは、翌朝の髪の扱いやすさにつながります。今夜から、まずは「根元までしっかり乾かす」ことから始めてみませんか。明日の朝、鏡の前で髪に触れるのが、少し楽しみになるはずです。

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