KEMA Column
オイル、バーム、セラム、ミルク、ミスト。洗い流さないトリートメントの棚の前で、「結局、自分にはどれが合うんだろう」と迷ったことはありませんか。なんとなく人気のものを選んでみたけれど、ベタついたり、重くなったり、逆につけても何も変わらなかったり。そんな経験のある方は、きっと少なくないと思います。
じつは洗い流さないトリートメントは、タイプによって得意なことがはっきり違います。うまくいかなかったのは、製品が悪かったのではなく、髪質や悩みとの組み合わせが合っていなかっただけかもしれません。この記事では、それぞれのタイプの特徴を整理したうえで、髪質と悩みから選ぶ方法、2本使うときの順番、そして失敗しないつけ方までを、順番にご紹介します。
この記事でわかること
- 洗い流さないトリートメントの3つの役割
- オイル・バーム・セラム・ミルク・ミストの違い
- 髪質と悩みから選べる早見表
- 重ねづけの順番と、失敗しないつけ方
目次
役割は「守る・整える・補う」の3つ
まず、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメントとも呼ばれます)が、何のためにあるのかを整理しておきましょう。役割は大きく3つです。
- 守る:ドライヤーやアイロンの熱、衣類や枕との摩擦、空気の乾燥から髪を守ります。
- 整える:髪の表面をなめらかにして、手ざわり、ツヤ、まとまりをよくします。
- 補う:うるおいや補修成分を髪に届け、パサつきをやわらげます。
「お風呂の中でトリートメントをしているから、それで十分では?」と思う方もいるかもしれません。でも、お風呂の中のトリートメントは最後に洗い流すもの。お風呂を出たあと、ドライヤーの熱を受け、翌日の夜まで乾燥や摩擦にさらされ続ける髪を守ってくれるのは、髪の上に残り続ける洗い流さないトリートメントだけです。お風呂の中は「満たす」ケア、お風呂のあとは「守る」ケア。役割が違うと考えると分かりやすいと思います。
タイプ別の特徴を比べてみる
洗い流さないトリートメントには、いくつかのタイプがあります。それぞれの一般的な特徴を表にまとめました。
| タイプ | 質感 | 得意なこと | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| オイル | つるんとなめらか | ツヤを出す。熱や摩擦から守る。毛先のパサつきを抑える | つけすぎるとベタつきや重さの原因に |
| バーム・クリーム | しっとり、なめらか | うるおいと補修成分を届ける。まとまりを出す | 髪が細い方は、量に気をつける |
| セラム | 軽く、みずみずしい | 質感を整える。カールや動きをきれいに出す | しっとり感は控えめなものが多い |
| ミルク | やわらかく軽い | 水分と油分をバランスよく補う。やわらかい手ざわりに | 強いダメージには物足りないことも |
| ミスト | とても軽い | 寝ぐせ直しや、ほかのアイテムの下地に | 単体では守る力が控えめ |
※あくまで一般的な傾向です。同じタイプでも、製品によって使用感や得意なことは異なります。

ポイントは、どのタイプが優れているか、ではないこと。オイルにはオイルの、バームにはバームの得意分野があります。大切なのは、自分の髪質と、いまいちばん解決したい悩みに合っているかどうかです。
髪質×悩みで選ぶ早見表
では、実際にどう選べばよいのでしょうか。髪質と悩みから、合いやすいタイプをまとめました。右の列には、KEMAのラインナップから当てはまるアイテムを載せています。
| あなたの髪・悩み | 合いやすいタイプ | KEMAなら |
|---|---|---|
| 細くてやわらかい、ぺたんとしやすい | 軽いバーム、または軽いオイルを少量 | リーブインバーム、ペンタSオイル |
| 普通〜太めで、パサつき・広がりが気になる | しっとり系のバーム。仕上げにオイルを少量 | ミラクルボンドバーム、ペンタSオイル |
| カラー・ブリーチ・パーマのダメージが気になる | 補修成分が入ったバーム | ミラクルボンドバーム |
| パーマ・ウェーブスタイル | カール用のセラム | CDセラム |
| アイロンやコテを毎日使う | 熱から守るオイル | ペンタSオイル |
| オイルのベタつきが苦手 | ベタつきにくいオイル、軽いバーム | ペンタSオイル、リーブインバーム |
複数当てはまる方も多いと思います。その場合は、いちばん気になっている悩みを優先して1本選ぶのがおすすめです。慣れてきたら、あとでご紹介する「2本使い」に進んでみてください。
KEMAの4アイテム、それぞれの得意分野
ここからは、KEMAの洗い流さないトリートメント4アイテムを、ひとつずつご紹介します。それぞれ、はっきりと役割が分かれています。
ペンタSオイル ─ ベタつかない「熱対応オイル」
「オイルは重くてベタつくから苦手」という方にこそ試していただきたいのが、ペンタSオイルです。いちばんの特徴は、オイルなのに手に残らず、髪がサラサラに仕上がること。
もうひとつの特徴が、熱への強さです。ドライヤーやヘアアイロンの前につけると、天然オイル由来のコーティングが髪を熱から守ります。乾かしたあとの仕上げになじませれば、指通りのよい上品なツヤに。細い髪や、やわらかい髪で、オイルをつけると重くなりがちだった方にも使いやすい1本です。
ミラクルボンドバーム ─ 内側を補修し、外側をコーティング
カラーやパーマをくり返した髪は、内部のたんぱく質が少しずつ流れ出て、中身がスカスカの状態になっていきます。表面だけを整えても、夕方にはまたパサパサに戻ってしまうのは、このためです。
ミラクルボンドバームは、ケラチン・シルク・コラーゲンの複合アミノ酸で内側を補修し、ツバキ油・ホホバ油で外側をコーティングする、二重のアプローチが特徴の高補修トリートメント。パサつきや広がり、毛先の枝毛・切れ毛が気になる方、洗い流すトリートメントだけでは物足りなくなってきた方に向いています。
リーブインバーム ─ 軽さを大切にしたライトトリートメント
「しっとりさせたいけれど、重くなるのは困る」。髪が細い方や、やわらかい方に多いお悩みです。リーブインバームは、なめらかに伸びて髪に均一に行き渡り、パサつきや広がりを整えながらも、仕上がりは軽やか。ベタつきにくいので、スタイリング剤の質感が苦手な方にも、毎日使いやすい設計です。

CDセラム ─ カールのためのセラム
パーマやウェーブスタイルの方が、オイルやしっとり系のバームをたっぷりつけると、重さでカールが伸びてしまうことがあります。カールには、カールのためのアイテムを選ぶのが近道です。
CDセラムは、ノンシリコンの天然オイルベースで作られた、軽い質感のカール用セラム。髪をやさしく包み込みながら、カールの輪郭とツヤ感を整えます。乾かしたあとも硬くなりにくく、自然なボリュームときれいなカールを両立しやすいのが特長です。根元は重くならないよう、ごく薄くなじませる程度にとどめて、ふんわり感を残すのがコツです。

2本使うなら「軽いもの→重いもの」の順番で
1本で物足りなくなってきたら、2本を組み合わせる方法もあります。このとき覚えておきたいのが、「軽いもの・水分の多いものを先に、重いもの・油分の多いものを後に」という順番です。油分の多いものを先につけると、髪の表面に膜ができて、あとからつけるものがなじみにくくなるためです。
例1パサつき・ダメージが気になる方
タオルドライのあと、ミラクルボンドバームを中間から毛先になじませてドライヤー。乾いたら、ペンタSオイルを1〜2滴、毛先を中心になじませてツヤとまとまりをプラスします。
例2パーマスタイルの方
濡れた髪にCDセラムをもみ込むようになじませ、カールを手のひらで持ち上げながら乾かします。乾いたあと、パサつきが気になる毛先にだけ、オイルをごく少量。
なお、いきなり3本も4本も重ねるのはおすすめしません。重さやベタつきの原因になりやすく、どれが自分に合っているのかも分かりにくくなってしまいます。まずは2種類までにして、様子を見てみてください。
つける量と、つけ方の基本
どんなによいアイテムも、つけ方で結果が変わります。4つのポイントを押さえておきましょう。
1「少ないかな」と思う量から始める
足りなければ、あとから足せます。でも、つけすぎた分は洗わないかぎり戻せません。製品に書かれた使用量を目安に、まずは少なめから試してください。
2手のひら全体と、指の間までよく伸ばす
手のひらの真ん中にのせたまま髪につけると、最初に触れた部分にだけべったりついてしまいます。両手をこすり合わせ、指の間まで薄く広げてからつけましょう。
3毛先→中間→表面の順に。根元にはつけない
いちばん傷みやすい毛先からつけ始め、中間へ。髪の表面や前髪は、手に残ったわずかな分でなでる程度で十分です。根元につけると、ベタつきやぺたんこの原因になります。
4最後に、手ぐしか目の粗いコームでとかす
とかすことで、髪の内側までムラなく行き渡ります。このひと手間で、仕上がりの均一さが変わります。
濡れた髪につける? 乾いた髪につける?
基本は、タオルドライ後の濡れた髪です。濡れている髪のほうがなじみやすく、その後のドライヤーの熱からも髪を守れます。乾いた髪につけるのは、仕上げのツヤ出しや、日中パサついてきたときのつけ直しに。このときは、濡れた髪につけるときよりも、さらに少量を心がけてください。
よくある失敗と、その原因
「使ってみたけれど、うまくいかなかった」というお声には、いくつかの共通する原因があります。
| こんな失敗 | 考えられる原因 | 試したいこと |
|---|---|---|
| ベタつく、重くなる | 量が多い。根元についている。髪質に対して重いタイプを選んでいる | 量を半分に。毛先から。軽いタイプに変えてみる |
| つけても変わらない | タオルドライが足りず薄まっている。量が足りない。ダメージに対して軽すぎる | しっかり水気を取ってからつける。補修タイプのバームを試す |
| 夕方になるとパサつく | 日中の乾燥や摩擦で、朝のケアの効果が薄れている | 乾いた髪に、ごく少量をつけ直す |
| 前髪がぺたんとする | 前髪に直接つけている | 前髪は、手に残った分でなでるだけにする |
よくある質問
お風呂でトリートメントをしていれば、洗い流さないタイプは必要ありませんか?
役割が違うので、できれば両方使うのがおすすめです。お風呂の中のトリートメントは髪を満たすケア、洗い流さないトリートメントは、お風呂を出たあとの熱や乾燥、摩擦から髪を守るケアです。
毎日つけても大丈夫ですか?
はい。洗い流さないトリートメントは、毎日のケアとして使うことを前提に作られています。ドライヤーを使う日は、毎回つけるのが理想です。
朝と夜、どちらにつけるのがよいですか?
優先したいのは、夜のドライヤー前です。熱から髪を守るという大切な役割があるからです。朝は、スタイリングや日中の乾燥対策として、少量をつけるとよいでしょう。
オイルをつけると、髪が乾きにくくなりませんか?
適量であれば、乾きにくさを感じることはほとんどありません。乾きにくいと感じる場合は、つける量が多いか、タオルドライが足りていない可能性があります。
頭皮についてしまっても大丈夫ですか?
洗い流さないトリートメントは、髪につけることを前提に作られています。ついてしまっても慌てる必要はありませんが、次のシャンプーで丁寧に洗い流しましょう。ふだんから、根元を避けて中間から毛先につけるのが基本です。
まとめ ─ 「人気」ではなく「自分の髪」で選ぶ
洗い流さないトリートメントは、タイプによって得意なことが違います。熱から守ってツヤを出したいならオイル、ダメージを補修したいならバーム、軽さがほしいならライトなバーム、カールをきれいに出したいならセラム。口コミの評価が高いものが、あなたの髪にも合うとはかぎりません。
まずは、自分の髪質と、いまいちばん気になっている悩みを思い浮かべて、1本を選んでみてください。そして、少なめの量を、毛先から。それだけで、洗い流さないトリートメントは、ぐっと頼もしい味方になってくれるはずです。
なお、リーブインバームは、クレマシャンプー、クレマトリートメントブラックと一緒に、50mLサイズのトライアルセットでもお試しいただけます。




